
初心者がやりがちな「低価格受注」の罠と単価アップのタイミング
「安くしないと仕事が来ない…」と悩むイラストレーター必見!低価格受注のリスクと、相場通りの適正価格へ引き上げるベストなタイミングを分かりやすく解説。既存クライアントへの丁寧な案内の出し方まで実践ノウハウをまとめました。
公開 2026年10月2日約5分で読めます
低価格受注
「実績がないから、まずは安くてもいいから仕事を受けたい」
「高めの見積もりを出して断られるのが怖い」
駆け出しのイラストレーターやクリエイターが一度は通るのが「低価格受注」です。
確かに最初は「実績作り」として低価格で受注することも一つの手段ですが、そこから抜け出せずに疲弊してしまうクリエイターは少なくありません。
今回は、低価格受注に潜む恐ろしい「罠」と、そこから抜け出して相場通りの価格へ引き上げる「単価アップのタイミング&交渉術」を解説します。
初心者がハマる「低価格受注」3つの罠
「安く受けること」には、実は想像以上のリスクが潜んでいます。
時給換算すると数百円になり、制作の継続が困難になる
1枚5,000円で受けたイラストでも、打ち合わせや修正、作画に計20時間かかれば時給は250円です。
案件に追われれば追われるほど自分の時間がなくなり、精神的・体力的にも追い詰められて「絵を描くこと自体が嫌になる(燃え尽き症候群)」原因になります。
「安さ目当て」のトラブルが多いクライアントを引き寄せてしまう
相場感から大きく外れた低価格で発注するクライアントの中には、残念ながらクリエイターの労力を尊重しない層も一定数存在します。
「安いんだから何度も直して当然」「連絡が遅い・不当な要求が多い」といったトラブルに巻き込まれやすくなるのも低価格受注の大きな罠です。
値上げがしづらくなる(低価格のイメージ定着)
一度安価で仕事を引き受けてしまうと、同じクライアントから次回以降「前回と同じ価格で」と頼まれがちです。単価を上げる交渉がしにくくなり、自分で自分の首を絞めることになります。
いつ引き上げる?単価アップを決断する「4つのタイミング」
では、どのタイミングで価格を上げるべきなのでしょうか?
以下のサインが出たら、すぐに単価アップ(または見積もり額の引き上げ)を検討しましょう。
- スケジュールが常に埋まり、依頼を断る必要が出てきた
- クラウドソーシングや依頼サイトで評価(★5)が5〜10件以上集まった
- 企業案件や商業実績(書籍・VTuber等)がポートフォリオに掲載できた
- 1つの作品を描くスピード(生産性)やクオリティが大きく向上した
1. 依頼がキャパオーバーになった時(需要>供給)
手持ちのスケジュールが常にいっぱいで、新しい依頼を断らざるを得ない状況になった時が最高の値上げタイミングです。価格を1.5〜2倍に上げて受注数を適正化しても、収入は減らずに作業時間を確保できるようになります。
2. 初期の実績・評価が集まった時
クラウドソーシングやSKIMA等で評価(★5)が5〜10件ほど集まったら、「初心者価格」は卒業です。実績という信頼があるため、適正価格に戻しても依頼が入るようになります。
3. 商業実績・知名度のある実績ができた時
有名VTuberの立ち絵、書籍の挿絵、大手企業からの依頼など、強力な実績が1つでもポートフォリオに加わったら、自身のブランディング価値が上がっています。次の案件からは堂々と相場〜相場以上の提示を行いましょう。
既存・新規クライアントへの「単価アップの伝え方」
急に「明日から値上げします」と伝えるとトラブルの元になります。スムーズに単価を引き上げる交渉術を紹介します。
新規クライアントの場合
SNSやWebサイト上の価格表を書き換えます。「○月〇日より価格改定を行いました」と告知しておくとスムーズです。新規の方には新しい価格でしか提示しないため、最も交渉のハードルが低いです。
リピーター(既存クライアント)の場合
十分な猶予(1〜2ヶ月前)を持って事前に連絡する
突然の値上げではなく、「クオリティ向上や制作環境の強化」などのポジティブな理由を添えて丁寧に伝えます。
リピーター向け案内文例)
いつも大変お世話になっております。〇〇(お名前)です。
この度、さらなる制作クオリティの向上および制作環境の刷新に伴い、〇月〇日ご依頼分より制作価格の改定を行わせていただくこととなりました。
【改定後の参考価格】
・一枚絵制作:旧 15,000円 ➔ 新 25,000円〜
既にご相談いただいている案件につきましては旧価格にて対応させていただきます。大変恐縮ではございますが、今後ともご満足いただける作品をお届けできるよう邁進してまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
まとめ
たくさんの意見があるとは思いますが、実績ゼロの段階で「低価格からスタートすること」自体は間違いではありません。大切なのは、「いつまでもそこに留まらないこと」です。
- 初期実績(数件)が取れたら「初心者価格」はすぐに卒業する
- キャパオーバーや評価集まりは単価アップのベストタイミング
- リピーターには感謝とポジティブな理由を添えて事前に告知する
価格を上げることは、決して「わがまま」ではありません。適正な報酬を得ることで、初めて継続的でクオリティの高い創作活動が可能になります。自分の技術と作業時間に誇りを持って、適正な価格設定へステップアップしていきましょう!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
単価を上げてもリピートしてくれる依頼者さんは、あなたの絵と人柄に心から魅力を感じている証拠です。
応援してくれる既存のファンやクライアントへの感謝を胸に、新しい案件やチャンスへ向かって自信を持ってステップアップしていきましょう!
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